不良男子が子猫少女と同居する!
☆
一日中、美愛は絵をかいて過ごし、俺はゲームをして過ごした。
うつ伏せでゲームする俺の背中に、美愛が跨る。
「…美愛、なんの真似だよ」
「玲央にゃんの背中の上、おもしろーい」
美愛が喜んでるんだ、いいことじゃないか。
なんて俺らしくないことを俺は考えた。
「…美愛」
俺は一つ気になることがあって、美愛を呼んだ。
「なぁに?」
「なんで俺の家にいるんだ?」
美愛は何も言わない。
「…美愛?おーい、聞いてるのか?」
美愛は「うん」と小さく言った。
「聞いてるなら…」
「行くところないんだもん」