不良男子が子猫少女と同居する!
俺は腕時計を見た。
足手まといのせいで、よけいな時間をくったな――。
俺は校門をくぐった。
外に出ると、近くのスーパーに止めたバイクに乗った。俺の通う学校はバイク禁止だから、こういうところにでも止めない限り、退学させられる。
俺的には、あんなところ、退学になったって構わないが、親がうるさくなるからな。学校には通いつづけなくちゃいけない。
俺は、近道をするために、バイクは禁止の住宅街の細い路地を通ることにした。
少しくらいなら、乗ったって平気だろ。
住宅街を通り抜けると、俺の住むアパートの近くが見えてきた。
俺の住むアパートは、駅が一望できる。駅の近くでアパートの家賃は高いが、親が全部負担してくれるから、不便はない。第一、このアパートは俺の伯父さんが経営してるから、何をしたって追い出される心配もないわけで。
ただ、いくら伯父さんでも、食糧配達はしてくれない。
俺はバイクに乗ったまま、駅の近くにある商店街まで向かった。