不良男子が子猫少女と同居する!
☆病気です
それは、翌朝のことだった。
体が妙に重くて、動こうとすると頭に激痛が走った。
「な、なんだこれは…」
感じたことのない感覚だった。
なんなんだ、これは一体。
…これが俗にいう風邪ってヤツか?
「…玲央にゃん熱ーい」
隣で寝ていた美愛が俺の体に触れて言った。
「玲央にゃん、お熱?」
俺は、この部屋のどこかにある筈の体温計を探した。
「おっかしいな…。どこやったんだろ…」
抽斗やタンスを開けるが見当たらない。
この前の燃えるごみで間違って捨てたのか?
「…ないのー?」
美愛が聞いてくる。