不良男子が子猫少女と同居する!
「玲央にゃんなんて、大嫌い!」
美愛はそう叫んで部屋を飛び出して行った。
…終わってしまった。美愛との生活も、美愛との関係も。
頭痛のせいなのか、それとも――。
意識が遠のいて行った。
◇◆◇◆
目を覚ますと、俺は玄関に座って寝ていた。
部屋の中は静まり返っていて、美愛がいないことを思いだす。
脳裏には、美愛の笑顔ばかりが焼き付いていて、俺は頭を振った。今日は学校だ。ちゃんとしないとな。
俺はこの前までの自分の態度を思い出して、今まで通りのヤンキーの態度の練習を少しした。
けど、俺は美愛のことが忘れられないってことくらいわかってた。