不良男子が子猫少女と同居する!



「オマエ、どうしたんだ?服は?」

 急いでるときに限って、俺は困ってる奴に声をかけてしまう。

 こいつをほっといて、俺のせいで後でこいつが死んだとかなったら、困るからな。

「……」

 無視かよ!!

 この俺の善意無視とか、マジねぇわ。

「おい、聞いてんN――あ?」

 そいつが泣いていることに、俺は気付いた。

「何があったんだよ」

「ふぇええ…」

 よくわかんねぇ声を出したかと思ったら、そいつはいきなり俺に抱き着いてきた。

「のわっ!」


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