淡恋~あいつがくれた恋~
―――でも本当にすきじゃないんだ。

―――ただ不安だったんだ


―――あの頃、私はあの人の事を好きすぎたから…。

私はちょっと切なくなったけど隠して言った。

「話し変わるけど…藤橋は??あいつ、今日遅くない?」


「あぁ藤橋…ね…。」


少し久永が困ったように躊躇った。


「どうしたの?」


私が繰り返していった。

久永は紙とペンを取り出してなにか書いて私に見せた。
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