警察官になりたいです!
「彼は、今日から学校に復帰しました。」
「そっか。よかったよかった!事故には気をつけなね?」
―――ピリリリリ。
そう言ったところで警察官の携帯が鳴る。
「はい。宝城です。」
……この人、宝城っていうんだ。
「ええ!!!…分かりました。すぐ行きます。」
宝城さんはスマホを胸ポケットに戻した。
「高校生が喧嘩してるみたいだから、行かなきゃいけなくなった!交番で待っててもらえるかな?」
交番まであと20mほど。
「あ、ハイ!分かりました」
足早に交番へ行き、宝城さんは おじさんを椅子に座らせた。
奥からは優しそうな女性警察官が出てきた。
「宝城!!急ぎなさい!!」
「あっ、長崎巡査長!お疲れ様ですっ。行ってきます!」