警察官になりたいです!


『運命の人』かぁ。

琥珀が、私の『運命の人』?






学校に着き、机に座って琥珀からもらったメモを見る。


「……琥珀…」


「奈津!」


車椅子の健也が私の名を呼んだ。

「奈津、ありがとうな!莉咲と付き合えた!」


小さくガッツポーズをする健也。

実は事故の日、莉咲の誕生日だったのだ。

『莉咲の誕生日が記念日になったら良いなぁ…』と楽しそうに話す健也の顔が忘れられない。


「おめでとう。新しくカップルが出来て、皆うらやましがってるよ。………記念日のこと…」

言いかけたとき。

「莉咲は、俺が幸せにするから!!じゃあね!」


健也の言葉が重なった。
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