*双子ちゃん*
「おい、美桜ー。どうする??」
隣の美桜を見ると、顔が青ざめていた。
「ちょっ、美桜??大丈夫かよ??」
俺は、美桜をゆすった。
「え、ってことは…あたしも自分の学校に行ったら捕まるの??」
「ま、そういうことになるな…。俺のデータと一致しないんだし…。」
「ってことは、自分のデータと一致する、マオの高校に行かないといけないの??」
「そうだな…。美桜のデータは俺の学校のほうにあるし…。俺じゃ、美桜のデータと一致しないし…。」
こいつ、大丈夫か??
俺は、美桜を見て、心配になった。
「いやー!!!!!だって、マオの高校でしょ!?男子校でしょ!?そんなの絶対に無理!!!!」
すると、美桜は激しく俺の隣で暴れだす。
「ちょっ、美桜!!落ち着けって!!!」
「落ち着けるわけないでしょ!!!」
ま、だよな…。
「ごめんね、美桜。」
母さん、なんか謝り方軽いって…。
そんなこんなで、美桜の暴走が治まらないので、俺と母さんは自分の部屋へと逃げて行った。