*双子ちゃん*
決断のとき
美桜side
あたしが暴れだしたので、マオとお母さんは自分の部屋へと逃げていったので、あたしは暴れるのをやめた。
はぁ…
どうすればいいんだろう…
せっかくの高校生活なのに…
いっぱい友達作りたかったのに…
あたしは、なぜか自然と足が動き出した。
そして、ある部屋の前に立ち止まった。
来た場所は、マオの部屋の前。
マオは女遊びが激しいのは残念だが、しっかりしている。
あたしが落ち込んでいると、心配してくれたり…
泣いていると、あたしが好きなお菓子を買ってきてくれたり…
あたしの話や悩みを何も言わずに聞いてくれたり…
なんだかんだ言って、マオは気が利くというか、簡単に言えば優しい。
マオのおかげで何度救われたか…
こういうとこは、やっぱお兄ちゃんだな…って思う。
あたしは、ノックしようとしたが、扉が先に開いてしまった。