*双子ちゃん*
「中学のとき、よく話聞いてたけど、いつも思ってたのが、”自分で話しかければいいのに”。」
「うっ…」
やっぱ、そう思ってたんだ…。
マオは優しいから、心の中で思っててもそういうきつい言葉は言わないもんね。
「ずっと、言おうって思ってたけど、言えなかった。」
え…??
「どうして??」
「美桜自身に気づいてほしかったから。だから、今の美桜は強いよ。だって…」
マオはまたあたしの目の前まで来て、頬に触れた。
「自分で気づけたんだから。」
その言葉を聞いた途端、涙が溢れてきた。
やっぱり、マオは優しかった。
「でも、やっぱまだ弱い部分はある。だからさ、美桜も俺の高校に通ったら??」
「え!?」
マオ、何言ってんの!?