*双子ちゃん*
「俺的に、美桜の本当の夢は”友達を作る”じゃなくて、”友達と楽しく高校生活を過ごす”じゃない??」
マオの言葉に胸がだんだん軽くなっていく。
あたしの夢。
友達といろんな話をしたい。
友達と、放課後にカフェに行ったり、カラオケに行ったり…
高校生が送るような普通の生活を送りたい。
「そうかもしれない…。」
「だったら、俺の高校に通って、俺の友達と楽しい高校生活を送ったら??俺も、美桜の新しい友達たくさん作って、楽しく過ごすから。」
マオは「な??」と笑顔で言った。
「うん!!!あたし、マオの高校に行く!!!」
その笑顔を見ると、決心がついた。
マオの高校に行くことを。
「じゃあ、決まりな!!俺、母さんに言ってくるから。」
そう言って、マオは部屋を出て行った。