*双子ちゃん*
まぁ、あんな男子の集まりで生活するよりは、女装して、女子と楽しく生活したほうがましか…。
「あなたたち2人なら、似合うから心配してはいないけど、くれぐれも、ばれないように気をつけてね!!」
母さんは俺に向かってウインクをした。
「わかってるよ、母さん。」
そして、話が終わると、俺は自分の部屋に戻った。
自分の部屋に戻ると、美桜はまだ俺の部屋にいた。
「あれ??まだいたんだ。」
「あたりまえでしょ!!!まんまと騙されたわよ!!!」
「それは、騙されるおまえが悪い。」
「うっ…」
「それに、もう母さんには話してきたから、今さら行けませんとか無理だから。」
美桜の顔はどんどん暗くなっていく。
俺は、それを見て、はぁ…と美桜に聞こえないくらいの小さなため息をつき、美桜の頭に優しく手を置いた。
「大丈夫だって。それに、高校で友達とたくさん思い出作るんだろ??な??」
俺がそう問いかけると、美桜は小さく頷いた。
「だから、大丈夫だって。」