*双子ちゃん*
充おじさんとは、俺の母さんの弟さんで、結構有名な美容師さんでもある。
そっか。
その手があったか。
俺はさっそく充おじさんに連絡を入れた。
プルル…プルル…
電話のコールが耳元で鳴り響く。
4回目のコールが鳴ると、明るい元気な声が聞こえた。
『もしもし、マオ??』
「充おじさん。」
『やっぱ、マオかー!!久しぶり!!』
「久しぶり、おじさん。」
隣で、美桜が「あたしもあたしも!!!」と言うので、少しだけ変わってやった。
「充おじさん!!美桜だよ!!」
『おぉ!!美桜もいたのか!!久しぶりだな!!』
「久しぶり、おじさん!!!」
『やっぱ、マオと美桜はいくつになっても仲良しだなー!!!』
「へへっ。」
「美桜、そろそろ変わって。」
俺はそう言って、美桜の手からケータイを取り上げた。