*双子ちゃん*

「こんなところで何やってるの、夏川さん。」



「げっ!!」


そこには、会いに来たんだけど、会いたくなかった鉄仮面が立っていた。


「あら、どうして夏川さんが生徒会長と一緒に??」


「林先生もどうしてこの子を知ってるんですか??」


あぁ…


なんか、すっげーめんどうになってきたな…


俺は鉄化面の腕を引っ張って走り出した。



「ちょっ、あんた何すんのよ!!」



「いいから、黙って着いて来い!!!あ、会長さんまたねー!!!」


俺はそれだけ言って、鉄仮面を引っ張りながら、人気の少ない空き教室の中に入った。



「なんなのよ、あんた。」


「だって、いろいろとめんどうなことになりそうだったから。」


説明とかめんどうだし。


「だからって、先生をこんなとこまで引っ張っていいとでも思ってるの??」


「でも、話あったんでしょ??ちょうどいいじゃん。」


「ホント、変わった子ね。」



そう言うと、鉄仮面は空いてる席に座った。