*双子ちゃん*
皐月先輩のほうを見ると、「おつかれ!」と笑顔で言ってくれた。
すると、また顔が赤くなっていく。
それと同時に、胸の奥がむずむずする。
そして、ドキドキと鳴り響く。
何、これ…
あたし、どうしちゃったんだろう…
「よし!!マオの自己紹介も終わったし部活再開するぞ!!1年は、ボール拾い!!2,3年はパス練とシュート練!!」
「「「「「はい!!」」」」」
そう言った皐月先輩は、部活に戻っていった。
あたしも、隆二と一緒にボール拾いを始めた。
そして、あっという間に時間は過ぎていき、部活は終わった。
「じゃあ、おれこっちだから!!」
「またね!!」
あたしは、方向が違う隆二と別れて、帰路を歩いていく。
あたし、本当にどうしちゃったんだろう…
皐月先輩を見ると、おかしくなる…
あたしは、まだその正体を知らなかった。
その正体を知るのは、まだまだ遠い先のほう。