*双子ちゃん*



「はぁ…」


俺は今日一のため息をついた。


「どうしたの、マオ??」


「あのさ…こういうことを言うのもなんなんだけど、隆二には気をつけろよ??」


「え??」


「だから、隆二には気をつけろって言ってんだよ!!」


「な、何よ急に…。」


「いいな??」


本当は友達になるなって言いたかったけど…


そんなこと言うと、あのことも話さないといけなくなるし…


それに、美桜が悲しむだろうし…


「う、うん…。」


「それから、何か言われたら、すぐに俺に言えよ??」


「わかったよ!!なんなのよ、もう!!」


美桜は持っていたクッションを投げつけた。


「隆二はそんなひどい人じゃない!!確かに口悪くて、意地悪なときもあるけど…。でも、根はすっごい優しい人なんだから!!」


はぁ…


騙されてるよ、こいつ…。


でも、ここでまた悪口言ったら、今以上に怒りそうだし…


謝っておくか…





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