*双子ちゃん*



「ま、でも皐月先輩が3年に見えてもおかしくねーよな!!」


「だ、だよねー!!」


「あぁ。すっげー大人っぽいし!!あ、あとあれ見た??皐月先輩の笑顔!!あれはやばいよなー!!俺、あの笑顔には救われたって言うかさ!!なんか、女子だけじゃなく、男子にもあの笑顔は効くらしくて…って美桜??」


美桜はなぜか顔を真っ赤にしていた。


「どうしたんだよ。顔真っ赤だけど…熱??」


そういえば、鉄仮面もこんなふうに顔真っ赤にしてたなー。


「え、あたし顔赤い??」


自覚無しかよ。


「うん。真っ赤。」



「え!?」


美桜は手で頬を隠した。


もしかして、こいつ…


「皐月先輩のこと好きなの…??」


「へ!?な、何言ってんのよ、マオ!!」


「図星??」


「ち、違うわよ!!!ただ…」


「ただ??」


「皐月先輩の笑顔思い出したらなんか…こんなになっちゃって。」


あー。なるほどな。







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