Come Back Anytime
本日使うはずの教科書をすべて忘れ、途方に暮れていた潤であったが、時は無情にも過ぎ、一時限目開始のチャイムが鳴る。
そして一気に現実へ引き戻された。
(さて、どうするか……間違っても未由なんかに、「教科書を見せてください」なんて頼みたくねぇ)
(こうなったらやり過ごすしかない。幸い今回は席も後ろの方だし、俺の手元なんて見えないだろうから、教科書なんか無くたってバレはしない)
数分後。
その考えが甘かったことに気づく。
不幸にも一時限目は国語で、しかもこの日の朗読は、潤の座る列が担当だった。
(なんでだよ! 意味わかんねぇ……)
そして一気に現実へ引き戻された。
(さて、どうするか……間違っても未由なんかに、「教科書を見せてください」なんて頼みたくねぇ)
(こうなったらやり過ごすしかない。幸い今回は席も後ろの方だし、俺の手元なんて見えないだろうから、教科書なんか無くたってバレはしない)
数分後。
その考えが甘かったことに気づく。
不幸にも一時限目は国語で、しかもこの日の朗読は、潤の座る列が担当だった。
(なんでだよ! 意味わかんねぇ……)