変態王子
それよりもまず、主人と奴隷の関係──じゃなかった。
彼氏と彼女の関係になるために、友達から始めなければ。
「何年生?」
年上でも年下でも構わない。
年上なら、年上のプライドを潰したくなるし、年下なら先輩という立場をフル活用したいな。
彼女から帰ってきた答えは、「高1です」。
どちらでもなかった。
「それじゃ、同い年だね」っと優しく微笑みながら、どう調教していこうか頭のなかで練っている俺。
「えっ、そうなんですか!?ってきり、大人っぽいから先輩だと思っていました」
同い年で敬語…。
しかも、顔を赤らめながらとは、彼女は俺のツボばかりを押してくるなぁ。
「ちなみに何高なの?」
「青木高校ですよ」
ほら、きた。
俺はなんと幸運な男なんだ!
「同じ高校じゃん!」
またもや驚きの事実に、彼女も驚いていた。