変態王子
「何組なんですか?」
「俺は1組。そっちは?」
「私は5組です。端っこ同士だから、あまり会うことないですよね」
5クラスしかない内の1組と5組。
彼女の言う通り、顔をあわせることは少ない。
「えっと……、じゃあ、今は手持ち無沙汰で何もできないので今度、お礼をさせてください!」
それは、願ってもないお誘いだ。
「お礼なんていいのに…」と言っときながら、心の中ではガッツポーズをとっている。
「そんなわけにはいきません!同じ学校で同い年なのも何かの縁ですよきっと(笑)今度クラスにお伺いするので、そのときまでに何かいいか決めてもらっておいてもいいですか?」