*ロマンチックな恋の行方*



「ただいまー」


「あっ、結菜お帰りなさいー。」


台所からお母さんの声が聞こえる。


「そーだ。花由里と同じクラスだったよ!」


「おーすごいじゃない!!」


「でさぁ本題はここからなんだけど…」


お母さんの表情がなんか暗くなった。


「あのさ、華道の家元の高科ってあるじゃん?
その家の人がうちの学校に居て、
花瓶を割っちゃったわけよ、私が。
で、先輩に申し訳ないからなんでもしますって言ったら、俺の家の住み込み家政婦になって??って言われちゃったんだけど……」


するとお母さんはパァッと表情を明るくして、


「いってらっしゃい★」


はぁ?


娘を手放すの?ヒドイ...





*
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