私だけの王子サマ。

眼鏡の下の本性


「…よろしくね、早川さん」

…直接話しかけられたのは“あの日”以来、二回目。二回目…なんだけど…。


「う、うん!よ…よろしく…です」


あまりにも突然な出来事に動揺する私。

キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴ると同時に皆一斉に席につく。

まだ…心臓の音がおさまらない。



…そういえば…まだ“あの日”のお礼を言ってない。



今がチャンスだよね…。
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