私だけの王子サマ。


昼休み。


いつものように食堂にいって弁当を開く。

「どう?隣の席の人とは」
「……た」

「え?」

「…喋っちゃった」



そういうと咲音の食べる手がとまり。


「ええ?今の間にそんなに進展しちゃってんの?!」

……進展というほどの進展ではないけどね。

「あのね」


私は新谷くんとのやりとりをすべて話した。
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