私だけの王子サマ。
ピンポーン
高倉くん家のインターホンを鳴らす。
「はい…」
眠そうな顔をしながら高倉くんが出てきた。
「どうぞ。二日間親いないから気楽にしてっていいよ」
「…おじゃましまーす…」
なんか…
家ひろ!!
「高倉くん家…広いね」
「そー?つか蓮でいいのに」
無邪気な顔で言う。
…今までずっと“高倉くん”だったしなぁ…。
「じゃあ、蓮くん」
「はいよ♪」
…新谷くんはまだ来てないのかな…。
「蓮、新谷くんは?」
咲音が私を見ながら蓮くんに言った。
うぅ…やっぱ咲音には分かってたか。