私だけの王子サマ。


「あー疲れた。もう無理」


三時間程経った後ため息混じりの蓮くんの声が集中力をとぎらす。


「確かに。結構やったな」



新谷くんが指をならして伸びをする。



「なあなあ。勉強だけっていうのもあれだし、息抜きででかけよーぜ」

「出かけるってどこに?」


蓮くんの発言に咲音が応える。


「スポーツ出来るとこ」


す、スポーツ?!






「俺たちがよく行く所があんの」
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