そんなあなたは先生でした…(上)



礼へ



あんた、今どこにいるの?

どうせ、どこかの家に転がり込んでるんでしょ?


はっきり言って迷惑ね。


あんたって、
本当に邪魔で消えてほしい存在。


ねぇ、
何で生きてるの?

生きてていいことないなら死ねよ。


あんたが死んだら、
あんたの保険金があたしに入るのよ。



男と一緒にいるなら、
あたしと同じね。


あんたも、
あたしと同じ可哀想な惨めな女ね。

でも、
あたしの方が可愛いし大人なの。



あんたは

ごみ

よ。


来週の金曜日まで荷物取りに来てちょうだい。

この家は売るから。


あたしは彼と一緒に暮らすの。


取りに来なかったらこのごみ燃やすから。

鍵なら開いてるわ。

あたしの荷物はもうないのよ。


残るはクズみたいなのだけ。



来週の金曜日ね、
それ以降は燃やす。


永遠にさようなら



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