そんなあなたは先生でした…(上)

礼side


「ついに明日ですね…」

あたしは緊張しすぎて声が震える。

「そうだね…」

先生も顔が強ばってる様子。


「あたし、大丈夫かな……」

ついつい思っていることを口にしてしまった。

「礼さん……」

先生はあたしを包む。


「せんせ…」

「大丈夫だから。
俺が守る…、絶対に」


あたしは大きな背中に腕を回した。
しがみつくように、自分の気持ちを整えるように………。






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