そんなあなたは先生でした…(上)
「あ、ネクタイしなきゃ!!!」
喋り方と見た目のギャップが激しいかと……。
先生は赤のネクタイをするようで。
「礼さん、どう?
悪いイメージ出てる?」
「え、あ、はい……」
「よかったー…。
変身しないとバレちゃうかもしれないからねぇ」
「あ、なるほど。
先生、ネクタイ曲がってますよ?」
「えっ、直して!!」
あたしは少し腕を伸ばし、先生は少し屈んだ。
シュルルッとネクタイを整える。
「先生、できま……し、た…/////」
見上げた瞬間、先生の顔が結構近くにあってドキッとして、顔が火照っている感じがする///
先生も同じみたい。
「あ、ありが…とう……//////」
何この雰囲気。
甘い……
そのまま先生はあたしを見て、
あたしの目を見て、
あたしの顎に指をのせて、
あたしに近づいた……
そして、
先生の息がかかる距離になり、、
あと少しで唇が重なる……
そんなときに、
ドアがバンっと音を鳴らし開いた。
あたしと先生は磁石の反りみたいに離れた。
ドアの前に立っているのは、
麗華さんだった。