そんなあなたは先生でした…(上)

「まじ、許せねぇ……」

奏さんはお母さんに手をあげた。
そして、
思い切り………

「奏、ちょっと待ちな…」

あたしの隣にいた先生は、手をあげた瞬間、素早く動いて奏さんの手を止めた。

「なっ、陽さん!!!」

「いいか、いくらむかついて腸ひっくり返すような糞みたいな人間でも、女には手あげたら男としてお終いなんだよ」


それを聞いた奏さんは力無く手を下ろした。




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