そんなあなたは先生でした…(上)
『礼……、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさ……』
あたしはお母さんの前に立った。
「お母さん、あたし信じてたよ。
大好きだったよ…」
『礼っ!!!』
お母さんに抱きしめられる。
いつぶりだろう…。
「お母さん、、
幸せになってね…。
教えてもらったの。
“生きる”のは“幸せになる”ためだってこと。
だから、お母さんはお母さんなりに“幸せ”になって…」
『礼……』
お母さんとあたしは涙を流しながら抱擁をした。
『今度は渉さんがいるときに来てね。
紹介したいから』
「うん、わかった!!!☆」
お母さんは笑顔だった。
もちろん、
あたしも笑顔。
お母さん、
大好きだよ。