そんなあなたは先生でした…(上)

想いの形


車に乗る。


来たときとは違って、
軽くなった足取りで家路を走る。


「はぁー…、もぅだめー。
疲れたぁー…」

後部座席に乗っているあたしと先生。
運転席には奏さん。
助手席は麗華さん。

今の疲れた宣言は先生。

「礼さん、家に着いたら教えてー」

「あ、はい」


先生はそのまま目を瞑り、
あたしの膝へと倒れた。


膝へ倒れた!?





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