そんなあなたは先生でした…(上)
Let's go!!
「楽しみねぇ、あなた♥」
「そうじゃのぉー」
「奏、ちょっと邪魔よ!」
「ひ、ひどいっ!!」
ガヤガヤ……
あたしは今、陽が運転する車の中にいます。
行きは陽が、帰りは麗華さんが運転するらしい。
陽の隣にはあたし、後ろには麗華さんと奏さん、その後ろに由紀おばあちゃんと武おじいちゃんが座っている。
みんなが一斉に話していて、車の中は大盛況!
陽はうるさいと思ってるみたいで、眉間にしわを寄せてる。
「よーう、ポッキー食べるー?」
「食べない」
麗華さんのテンションとの差がっ!!
「じゃぁ、食べる人~?
あっ、ポッキーゲームしよー!」
「王様ゲームだろー!」
「いいえっ、しりとりよっ」
「野球研がいいのじゃっ!!!」
「はぁー…」
陽が溜め息をついた。
陽、疲れてる?
運転する前から疲れてる様子だったような……。
あたしの思い違い?