そんなあなたは先生でした…(上)

Let's go!!



「楽しみねぇ、あなた♥」
「そうじゃのぉー」
「奏、ちょっと邪魔よ!」
「ひ、ひどいっ!!」


ガヤガヤ……


あたしは今、陽が運転する車の中にいます。
行きは陽が、帰りは麗華さんが運転するらしい。

陽の隣にはあたし、後ろには麗華さんと奏さん、その後ろに由紀おばあちゃんと武おじいちゃんが座っている。


みんなが一斉に話していて、車の中は大盛況!

陽はうるさいと思ってるみたいで、眉間にしわを寄せてる。


「よーう、ポッキー食べるー?」

「食べない」

麗華さんのテンションとの差がっ!!

「じゃぁ、食べる人~?
あっ、ポッキーゲームしよー!」

「王様ゲームだろー!」

「いいえっ、しりとりよっ」

「野球研がいいのじゃっ!!!」


「はぁー…」

陽が溜め息をついた。

陽、疲れてる?

運転する前から疲れてる様子だったような……。


あたしの思い違い?





< 178 / 529 >

この作品をシェア

pagetop