そんなあなたは先生でした…(上)
陽は何も言わなくなった。
「陽?」
あたしが話しかけても顔を伏せていて、応答してくれない。
「ごめんなさい……。
迷惑だった?
“大好き”なんてうざかった?」
あたしは心配になって、
黙っている陽に謝った。
「迷惑じゃないし……」
顔を上げた陽は、
なんだか嬉しそうな困ったような顔をしていた。
「そんなこと言われたら、
理性崩壊する……」
「り、理性!?
ほっ、ほほ崩壊!?」
「そう。
もぅ無理かも…」
何かを堪えているように呟いた。
「えっ?」
あたしが言葉を発したと同時に唇が繋がった。