そんなあなたは先生でした…(上)

角度を変えながら深くなっていく口付け。

舌を絡める音が、耳に入ってしまう。

どれだけ逃げても追ってくる舌。


それを感じて出てしまう甘い声。

息を吸いたくて離そうとしても、
頭を抑えつける手が邪魔をする。


次第に力が抜けていく。


そんなあたしを見てか、唇が離れる。


あたしは陽に寄りかかる。


「はぁ、、っ、、はぁっ……」

あたしはこんなにも息が浅いのに、
陽は余裕みたい。


あたしの身体を自分の方へ寄せる。


水着のため、上半身が裸な陽。

肌と肌が吸い付く。


ドクンドクン……


陽からの鼓動があたしの鼓動と奏でる。





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