そんなあなたは先生でした…(上)

「ウソだよ、ウソ」

城之内くんは笑っています。


「ウソ?」


「そうだよ。
黒澤さんおもしろいね」


完全にバカにされてる。


「もぅ学校案内はいいや」


やったー!
解放感MAX☆



あたしは教室に戻ろうと歩き出そうとしたら、腕を引っ張られた。



そして耳元で

「これだけは本当…。
好きになったかも」

と囁いた。


身震いがした。





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