そんなあなたは先生でした…(上)

「礼、何かあった?」


陽はあたしから離れて質問する。


あたしは今日あったことを話した。



「城之内恭哉……」


暗い声で言う。

「礼、気をつけたほうがいいかも。
もしかしたら、俺……、佐伯組に恨みがあるやつかもしれないし…」


恨み………。


「でも、明日国語ありますよ?
陽も気をつけて…」



「わかった……」


あたしを諭すように答えた。






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