そんなあなたは先生でした…(上)

「ねぇ、
黒澤さんて佐伯先生が好きなの?」

唐突に聞かれてびっくりした。

「な、なんで?」

あたしはできるだけ落ち着いて、
バレないように、バレないように……。


「昨日の国語で、ずっと見てたよね?
黒板じゃなくて……

佐伯先生を……」


な、なんで知ってるの?

頭の中はパニック状態。


「そ、そうかな?」

どもってしまった。


「うん、
恋してる瞳だったよ?」

城之内くんはあたしの顔を覗き込むようにみながら言った。


ドクンッ…



「佐伯先生さぁ、、」


なに!?

何て言うの!?






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