そんなあなたは先生でした…(上)
部屋に行くと礼は机に向かって
勉強していた。
俺は後ろから礼を抱き締めた。
「あーや」
「わっ、陽!?」
ビックリしたようで声が裏返ってる。
「礼、勉強中?」
「うーん、でも集中してなかったかもしれないので大丈夫ですよ?」
「……そっか。
礼、こっち向いて?」
礼は言われた通りに振り返った。
ちょっと上を向いてる感じの上目づかいが可愛くて唇を重ねた。
「ンッ…」
歪めてるこの顔が見たくて、
自分に心を開いてることが自覚できるから。