そんなあなたは先生でした…(上)

部屋に行くと礼は机に向かって
勉強していた。


俺は後ろから礼を抱き締めた。

「あーや」

「わっ、陽!?」

ビックリしたようで声が裏返ってる。

「礼、勉強中?」

「うーん、でも集中してなかったかもしれないので大丈夫ですよ?」

「……そっか。
礼、こっち向いて?」


礼は言われた通りに振り返った。

ちょっと上を向いてる感じの上目づかいが可愛くて唇を重ねた。

「ンッ…」

歪めてるこの顔が見たくて、
自分に心を開いてることが自覚できるから。




< 268 / 529 >

この作品をシェア

pagetop