そんなあなたは先生でした…(上)

喙ばむように繰り返す。

さっきまでとは違う
可愛らしさよりも美しさ。

妖艶な雰囲気、
しっとりとした瞳


止まりそうにないこの気持ち。



そういえば、
最近キスしてないなぁ…、

なんて思った。


「ょ…ぅ、、、」


礼は椅子に座ったまま、重心がかかり辛そうにも思える。
体は背もたれに凭れ、
椅子から落ちそうになっている。


唇を離して礼を持ち上げてソファーへ降ろした。





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