そんなあなたは先生でした…(上)
礼side
机に向かって、
教科書を広げて……
でも、全く集中できなくて。
シャーペンをもったままトリップしていると、後ろから優しく包み込まれた。
陽だ……
あたしは陽から言われた通りにむき直すと、唇を重ねられた。
びっくりしたけど、
なんだか久しぶりな気がして。
もっと……
と思ってキスを返していると身体がふわふわと浮かび、柔らかい場所へと降ろされた。
あたしの上にいる陽。
見下ろしている瞳。
なんだか胸が熱くなって、
陽からの口付けを受けていた。