そんなあなたは先生でした…(上)
次の日、学校に行くと、
「礼さんおはよ」
と何食わぬ顔で城之内くんが挨拶してきた。
「……おはよう。
あのさ、、」
「礼さんって彼氏いるよね?
いないって嘘でしょ?」
いい感じに被せてきた。
「あのね……、
うん、いるの…」
そう、
昨日の作戦を実行するために。
奏さんを彼氏に、あたしのボディーガードとしてもらい城之内くんを目くらましにする。
念のため、奏さんの名前を奏太(かなた)にした。