そんなあなたは先生でした…(上)

「なんで内緒にしてるの?」

きた、この質問。

「あのね、年上なの。彼。
だから、バレたらなんか怖いなぁって」

この答えもバッチリ作戦。

「そっか…」

納得した?

「昨日は、彼との用事があることを忘れててね。それで……」

「うん、わかった…」


ほぉー…

わかってくれて一安心。


「でも、
俺は礼さんのこと諦めないから」


「えっ?」

「礼さんが俺のものになるのは時間の問題じゃないかな?笑
楽しみにしててね」


そう言って、近くの男子の所へ行った。


どういうこと?


時間の問題?



あたしにはこれから起きる恐ろしいことが全くわからなかった。





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