そんなあなたは先生でした…(上)
近くまで行くと、
女子から囲まれていた。
あ、これじゃぁわからない……。
「か、、」
「きゃーっっっ!!!」
黄色い歓声が響く。
奏さんはニコニコしている。
というより、
ニヤニヤ?
急いで来たのにっ!!
「奏太さんっ!!!」
あたしはおっきい声で呼んだ。
「おっ、礼ちゃん」
そしてあたしを抱き締める。
「ギャーッッ」
周りの女子はムンクの叫びみたいな顔をしている。
「ちょっと、奏太さんっ!!」
「礼ちゃん、やきもち妬いた?」
「はぁ?」
「強がっちゃってぇー!
帰ろっか♪」
手を恋人繋ぎをして帰る。
うわ、嫌だ、嫌すぎる。
でも仕方ない。
もちろん、家までは恋人同士なわけで……