そんなあなたは先生でした…(上)
「城之内くん、よろしくね?」
一応言ったほういいよね?
「うん!
礼ちゃんは彼氏に怒られたりしない?
大丈夫?」
なんでそんなこと聞くのかな?
「ふふっ笑
彼女が他の男から迫られてるなんて、
役でもやってほしくないけど?」
あ、そっか。
たしかに。
そなのかな?
一瞬チラッと陽を見たけど陽は他の女子と喋ってるみたいだし、
仕方ないよね?
「そなのかな?
彼は心が広いから大丈夫だよ?」
「そ、っか……」
「うん、あ、あたし呼ばれてるみたいだから行くね」
向こうであたしを呼んでいる人たちは衣装、小道具、大道具等の係。
あたしは城之内くんに断って、
そっちに向かった。
その時にふと感じた殺気みたいなもの。
城之内くん!?
そう思って見ても城之内くんは友達と話している。
あれ?
勘違い?