そんなあなたは先生でした…(上)

「じゃぁ、先生の好きなタイプは何ですか?」

「えーっと、、」


ここは礼の真逆を言うべき?

礼の性格を言うべき?

麗華の性格………、


悪いけど無理。


「先生?
言えないってことは……同性愛者とか?」

「ち、違うよ!
んー…、」

「俺が当てますよ。
スレンダーで可愛い系より美人系。
年は同じくらい。頭はあまりよくないけど、努力家。美容関係者…でしょ?」


それって……

「違います?」

礼を一瞬見た。

だってこれはほとんど礼の真逆。


しかし……

「うん、そうだね。
特に年は同じくらいだと恋愛価値観がわかりやすいからつきあっていて、、楽しいかな?」


ありもしないことを話す。

礼を視界の隅に入れる。

泣きそうな顔がミラーから見える。


ごめん、ごめんな。






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