そんなあなたは先生でした…(上)

今日は異様に緊張する。

初めてだ、こんなん。


「恭哉、悪いな」

「いえいえ…」

「何せ、作戦が気になって仕方なくてなぁ。あと、、」

会長は意味ありげでヒゲを触る。

「あと?」

ふっと笑って

「お前の気持ちがな…」

と笑顔で言った。

その笑顔はまるで見透かされてるようで怖い。


「……会長、これが例のものです」


バレませんように……。


「そうか、ありがとな。
お前を信用しておるからな…」


信用……


そんなこと言って、俺を道具としてるんじゃねぇのかよ?









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