そんなあなたは先生でした…(上)

「城之内、おいっ!」

遠くで先生が呼んでる。

無理だ。


意識が朦朧としてきた。


「ちょっと!!!」


隣から言われた。

「頭痛い。
無理だわ……」

俺は絞り出して言った。

「先生、城之内くん具合悪いそうなので保健室に行きます」

そう言って隣の女から手を引っ張られた。

「そうか、じゃぁ黒澤頼んだぞ」


先生が何か言ってる。







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