そんなあなたは先生でした…(上)

「失礼します。
保健の先生いらっしゃいますか?」


「はーい、でも私今から出張なのよ。
怪我?それとも風邪?」


保健の先生はいつもとは違いスーツを着て、出張の準備をしている。

そういえば、担任が言ってたかも。


「風邪っぽいです」

「んー、そうねぇ。
棚に氷枕あるから悪いけどやってもらっていいかしら。
あと、あまりにも悪かったら家に帰るとか。担任の先生に言ったらきっと車出してくれるだろうし…」

そう頼まれましても……


あたしが了承する前に出張へ行くと学校を去って行ってしまった。


よし、こうなったらあたしが!






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