そんなあなたは先生でした…(上)

陽side

礼さんがお風呂場に消えて行ったのを確認して、壁にもたれ掛かるようにして身体が下がって行った。


はぁー…


彼女の話を聞いて、知らぬ間に身体が動いていた。

何、抱き締めてるんだよ。

いくらそんな話を聞いたからって、いくら苦しそうだからって……、


でもな、


助けたい


そう思った。


その一心だったんだ。





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